猫を地域の問題として、地域住民の理解を得て、猫を適正に管理し、共生をめざす活動です。
具体的には
・不妊・去勢手術を行い、これ以上増えないようにする
・自治体ルールに則った適切な給餌を行う
・食べ残し、糞の掃除を行う
外猫の寿命は4~5年と言われます。管理がうまく続けば、外猫の数は減少していくものと考えられます。
(東京都福祉局「飼い主のいない猫」との共生モデルプランより)
TNRとは:以下の頭文字を取った用語で、世界で使われています。
Trap:トラップ 捕獲器などで野良猫をつかまえて
Neuter:ニューター 不妊・去勢手術をして
Return:リターン 元の場所に戻す
手術済の猫を識別するために、耳先を小さくカットしています。
(麻酔中に行いますので痛みはありません)
餌やりは各自治体のルールに従ってください。
【練馬区のルール】
※置き餌はカラスや虫が集まり非衛生で、猫が嫌われる原因になります。
また周辺から猫を集めTNRが徹底できません。
餌やりは猫の頭数分の皿を用意しましょう。その理由は、
清掃をしましょう。
猫が餌を食べ終わるまでの間、周辺の清掃をします。
この時、猫の糞など、猫に関るゴミだけでなく、
タバコや人間のゴミも清掃することで、活動を好意的に見る方が増えます。
もともと糞をされた場所を、いっそトイレと割り切り、
排泄しやすくして、他にされないようにする方が掃除が楽です。
・猫は土をかく習性があるので、土を柔らかく掘り起こすこと
・あれば上に川砂(砂場にあるような砂)をひき、またたびをかけます。
最初だけ、糞を置いてやると、猫はトイレだと認識します。
・管理は、糞を取って捨て、土を掘り返すだけです。
・臭いがするときは、ペットの排泄用の消臭剤をお使いください。
・下の写真のように、雨避けのある場所で、常にさらさらの状態にしてください。
用意するもの
・プランター
・底網シート
・園芸用土(水はけのいい土が楽です)
・またたび
・消臭剤(EM菌など)
プランターに底網シートをひき、土をいれます。
【地面を掘りをおこす】
地面を掘り起こし、ふかふかにして、猫が掘りやすいようにします。
【置き場所】
所有者のご理解を得た場所に設置してください。
虐待の標的にならないように、猫しか入れない場所や、目立たない場所に置いてください。
【貼り紙】
ゴミと思われ廃棄されないように、設置の目的を書くのが有効です。
できるだけ、自治体・町会・商店会・集合住宅の理事会などのご承認を得て
組織名を書きます。
「この箱は〇〇マンション理事会のご理解を得て設置しました。
当敷地内の猫は不妊・去勢手術を済ませ、
適切な給餌と毎日の清掃をボランティアが行っています。
〇〇マンション野良猫対策協議会 名前 連絡先090-XXXX-XXXX」
【中に敷くもの】
・頻繁にケアできるなら、保温性の高いフリースや古いセーター
・ケアができないなら断熱シート
(勾配をつけるか、水抜け穴をつくり、水たまりにならないようにします)
【コンテナボックス】
耐久性があり、見栄えがいいです。
周囲から見えない方向に入口を向ければ、道具箱にしか見えません。
中には、保温のため発砲スチロールのボックスを入れます。
段ボールより、発砲スチロールボックスが耐久性があります。
雨水が入らないよう、立ち上げを高くし、屋根があると、なおいいです。
寒さ避けのため、入り口は小さくします。
公園の許可を得て、設置された猫小屋です。